ももいろクローバーZさんのオタクが二丁目の魁カミングアウトさんにハマった話

 

 

 

私には、数年間ずっと想いを寄せていた女の子がいました。名前は有安杏果ちゃんといいます。去年ももクロを卒業し、今年の頭から歌手・写真家といった位置付けで新しいスタートを切ったのですが、私はもうどうしても真っ直ぐに彼女のことを応援することが出来なくなってしまった。"好きな女の子"は"好きだった女の子"に変わり、"見たい"は"見ない"に変わっていきました。数年もの間アイドルの放つキラキラをもらって自分の栄養にして生きてきた私は、推しを推せなくなって空っぽになってしまった。

 

そんな時に出会ったのが二丁目の魁カミングアウトさんです。

 

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今年の4月に大阪でライブを拝見したのが始まりでした。通称二丁魁(にちょがけ)と呼ばれる彼らはゲイアイドルとして東京を拠点に活動されており、ミキティー本物さん、ぺいにゃむにゃむさん、きまるモッコリさん、白鳥白鳥(しらとりはくちょう)さんら4人からなるグループで、何度かライブを見に行くうちにすっかり夢中になってしまいました。私は彼らのことをモノノフ(ももクロのファン)にとてもプッシュしたい!!

(追記:きまるモッコリさんは2019年12月に脱退され、現在は3人で活動しています)

(追記:白鳥白鳥さんは2020年6月に脱退され、現在は2人で活動しています)

(追記:日が紅さん・筆村栄心さんが加入し、現在は4人で活動しています)

 

 

 

◼︎新しいジャンル

「ゲイアイドル」と聞くと身構えてしまいがちかもしれませんが、彼らはLGBTを広めるような活動をされているわけではなく、むしろ「ゲイアイドル」という言葉がない世界を目指しています。先日行われたTIFでもいつもは"これがゲイアイドルだ〜!"と叫んで煽っていた部分を"これがアイドルだ〜!"と叫んでいて震えました。アウェイの中で叫んできた数々の夏菜子ちゃんの言葉たちを思い出しました。ファンの人たちもゲイとかゲイじゃないとか、性別や年齢関係なく一人の人として彼らの音楽と一緒に前に進んでいます。4人は男性なので女性のファンが多いのですが、ジャニーズとはまた違うので推しジャンがあったりタイガーフャイヤーみたいなコールもあって、たくさんの女の子が思いっきり叫んだり狂ったように(ほめています)ケチャをするさまは初見にはなかなか衝撃的でした。あとは私自身ゲイの人たちと関わるなんて初めてだったので、この人たちは可愛いと言われるのが嬉しいのか?かっこいいと言われるのが嬉しいのか?最初は分からなくて、特典会で失礼なことを言っちゃったらどうしようとオタクに相談したことを覚えています(どっちを言っても喜んでくれる人たちです)。実際彼らは男性でありながらお化粧をされているし、ライブやMCで見せてくれる表情や仕草は時にすごく女の子で、時にすごく男の子。いろんなものの良いところをギュッと集めたような、応援の仕方含め本当に新しいジャンルじゃないかなあと感じています。唯一無二はなんにでもなれる。

 

 

 

◼︎ライブ

二丁目の魁カミングアウトさんは活動していくうえでライブを特に大切にされていて、そしてなにより自分たちのライブにとても自信を持っています。それはメンバーの発言だったり、ステージ上でやり切った表情をされた時だったり、そういう部分から感じられます。ミキさんは周りから「なぜそんなにライブ会場を埋めたいのか?」と問われた時に「スペースがなくなるくらい沢山の人に見てもらわないと勿体ない自信のあるライブだから」と答えていました。そのうえで、大きいステージに自分たちが相応しいか決めるのは観てくれた人たちだ、という姿勢も忘れていない。そんな彼らのステージはとても、生きています。

 

ぺいさんはライブの前によく「愛をぶつけあいましょう」と言います。4人とファンの、愛のぶつけ合い。とりあえずこの動画を見てください。

 

 

 

なんだか楽しそうじゃありませんか?そうなんです、楽しいんです。彼らはファンと一体となってステージを作り上げていて、メンバーの煽りに対して帰ってくるファンの熱もすごい。これが私は、なんとなくももクロちゃんのライブと似たものを感じるんです。ぶつけてぶつけられて、明るい曲なのにそのあまりの光景になんだか泣けてしまうような、くらくらしてしまうような、そんな感覚が。私はこんな暑苦しいくらい熱量のあるオルスタライブをずっと心のどこかで求めていたんだなあって、色々思い出したりしました。ももクロちゃんの過去のライブで例えるなら、GOUNNツアーのoverture無しで始まったサラバとか、国立2日目アンコール明けのコントラとか、ザ・ゴールデン・ヒストリーで会場にいる全員と飛び跳ねた夏とか、そんな体の奥底から一気に溢れ出てくるような気持ちの高まりを彼らのライブでなら感じられるんじゃないかなって、そう思うんです。そしてシンプルに歌が上手いです。個人的にある程度歌が上手くないと聞く耳を持てないタイプの人間なので、MVよりも生の方が歌が上手くて最初はびっくりしました。だからライブを見て欲しいというのもあります。最近ではハモりなども積極的に挑戦されていて、これからもっともっと良くなっていくと感じています。とても楽しみな部分!

 

そして個人的に感じていることは"この曲のここはこの人が見たい"という部分が、推しだけでなく4人それぞれに平等にあって目ん玉が足りないということです。なかでも私はミキさん推しではあるのですが、ここはきまるさんを見ていたいと思う瞬間が多いかもしれないなあ。ももクロちゃんのライブでは"近くのメンバーより遠くの推し"の理論で、推ししか見ん!だったので1人だけ反対側を向いて杏果ちゃんの背中を見ながらChai maxxを踊るようなヲタクでした。だからこんなに全員の全てを見たいという感覚も新鮮です。会場の広さがまた違うというのももちろんあるとは思うんですが、見逃したくないと思うということ。

 

とにかくライブを生で見て欲しいなあという気持ちでいっぱいなのですが、何にしても初めの一歩は重たいですよね。"よく分からないもの"ってなんだか怖いし。でも彼らはその一歩さえ踏めば、あとは一瞬で心を鷲掴みにしてくるようなライブをする人たちです。コールが熱いと書きましたが分からなくても充分楽しめるし、あとリフトとかダイブとかそういうのは無いので構えなくても大丈夫かなと思います。彼らは現在HOT GAY SUMMERと題してたくさんのライブをされています。無料のフリーライブだと大体MCをはさまず全部で6曲ぐらいなので、始まったらなんと5秒でライブが終わります。楽しいがギュギュッと短時間に詰まったアチアチなステージです。都合がつく日があればぜひ一度、4人とファンがぶつけ合うさまを見に行ってみて欲しいです。

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(一目見て直近のライブが分かるこのスケジュール表もすごいなあと思います。画像を保存すればサイトにわざわざ飛ばなくてもいいし。ももクロでもここまで分かりやすくないのでは……)

 

 

 

◼︎曲

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とはいえ、結局は彼らの曲風が自分の肌に合うかどうかが大事かなあと思います!二丁目の魁カミングアウトさんは現在4枚のミニアルバムを出されていて、そのすべての歌詞をミキさんが書かれています。「ゲイだから、ゲイの人が共感できる」といったものではなくて、性別や世代関係なく共感できる歌詞。内容としてはうまくいかない日常や、生きることの苦しさ、どうにもならないもどかしさ、過去への後悔、他人への嫉妬など人間誰もが生きてく上で立ち止まってしまうような瞬間を歌にされています。ミキさんは普段から疑問や感じたことをメモに書き留めていて、歌詞にも実体験が反映されることが多いそうです。その悩みをひとつのテーマにして歌詞を書いて、それが完成した時にミキさんの中で答えが出たということで、悩みもひとつ解決しているそう。サビだったり曲の最後には希望が見えているようなものが多いです。その希望を見つけられないと重たくて苦しくなってしまうこともあるのですが、それくらい本気で、生の生きている歌詞を書く人。楽しいライブ映像に「アイドルだなあ」とにこにこ見てたら歌詞に殺られる、みたいな。あるあるです。

 

ミキさんが全ての曲を手掛けられているので、曲と曲の繋がりが見えたりもします。例えば「鶴は千年亀は万年僕の数年」という曲の中にある英語の部分は「そっ閉じ青春」という曲のサビを訳したものだったりとか、「耳をすませば」と「マイノリティーサイレン」は元はひとつの歌詞で、だから曲順が続いてるとか。そういう裏話みたいなのが聞けちゃうところもすごくワクワクするし、この曲とこの曲は繋がってるとか、オタクそういうの考えるの好きでしょう……?!CDそのものは現在、ライブ会場の物販か下記オンラインストアで購入することが出来ます。個人的おススメはGAY❹です!これに収録されている「ピンポンダッシュ」という曲はももクロちゃんの白い風やキミノアトなんかをてがけた多田慎也さんが作曲されているので、ぜひ聞いてみて欲しいです。

 

 

 

◼︎接触

昔のアイドルといえば、"選ばれしものの代表"といった感じでファンにとって手の届かない神聖な存在であったと思うのですが、今やアイドルには"会える"時代。そんな最近のアイドル市場において接触商法と呼ばれる類のものは重要な資金源になっていると思います。ももクロちゃんも今でこそやってはいませんが昔は接触がありました。多分2012年の猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」の発売を記念しての握手会が最後だと思うのですが、後のお正月のイベントで一度手売りがあったかな?

 

私は接触出来るような距離の近いアイドルをずっと避けてきました。これは完全にイメージなのですが、例えば握手会で「来てくれてありがとう」だとか「また来てね」と言ってくれたり、目を見てくれたり、手を握ってくれたりすることも仕事だよなあと思っていて「覚えてるよ」と言ってくれるのも釣りだなあとしか思えなくて、アイドルがオタクと繋がっていた話を聞いた時なんかは「ほらな」と思った。オタク側のことで言えば、接触があるとアイドルからの認知をもらいたくて必至になって積んだりとか、人の対応と自分への対応を比べて落ち込んでしまったりする。オタクのよく言う"しんどい"みたいなものはこういうところだなあと感じることもあります。そもそも私はアイドルを神さまのように信仰してしまうタイプのオタクだったので、アイドルに「個」で認識されるなんてとんでもない、申し訳ない、大丈夫です、みたいな、とにかく間違っても私が足を突っ込む場所ではないと思っていました(もちろんこれとは別でライブ中にレスが欲しいとは思ったし、ゲリラも行けるように頑張った)。

 

グループとして大きくなってからのももクロちゃんの、握手会もチェキ会もSNSもやらない水着も着ない、スッパリと割り切っているところが、届きそうで届かないところが好きでした。それでも満足感で満ち満ちになる彼女たちのライブがなによりも好きでした。アイドルとの距離はそのくらいでいい、そのくらいがお互いドロドロしたしんどさみたいなものがなく、冷静を(割と)保っていられる距離感だと思った。アイドルはオタク個人の感情のゆらぎなんて気にしなくていいし、ある程度お互い分からないところが、知らないことがある方が良いと今でも思うし、見せてもらえたものにこっちが勝手にキャーキャー嬉しくなっているくらいで良かった。それくらいで、充分楽しかったんです。それでもやっぱり私はアイドルオタクで、近くで見られることに高揚感を覚える生命体としてこの世に生まれたのでその距離感に少しずつハマっていきました。ハマったというか、自然な流れだったのですが…。アイドルは存在してくれるだけで嬉しいのに、アイドルになってくれただけでありがたいのに、歌って踊ってくれるだけで充分なのに、触れられるなんて、名前を呼んでもらえるなんてどれだけすごいことか分かる。良かったことを良かったですと、目を見て伝えられることがどれだけすごいことか私には分かる。

 

二丁目の魁カミングアウトさんはライブの前や後に特典会をされます。物販に並んでチェキ券を買うと500円、または1000円でメンバーと一緒にチェキが撮れて少しお話が出来ます。距離が近いということは苦しい面もありながら、特典会はアイドルと自分だけの特別な思い出が出来たり、あなたを好きでいる人がここにいるんだよということを知ってもらえたり、直接ライブの感想をお伝え出来る。とても幸せになれる時間です。実際おなカマ(二丁魁のファンの総称)の特典会レポなどを見ていると、メンバーがファン一人一人と向き合ってそれぞれにそれぞれの言葉をかけてくれていることが分かります。ファンはその一瞬の時間を一生の宝物にします。

 

そのことも全部わかった上で、ミキさんは"チェキはあくまでもライブの特典だ"と話されています。

私たちの本分は、ステージの上で歌って踊って輝くことだと考えているので、特典会だけで好きになってもらおうっていう気持ちはないです。

特典会にばかり力を入れていると、もし特典会ができなくなっちゃった時に、それが目当てだったファンの人はもう来てくれなくなっちゃうと思うんです。

私たちは特典会がなくても、ライブだけで満足してもらえるようなアイドルでありたいと思っています。

https://popnroll.tv/articles/3443?page=2

 

私は、このミキさんのかかげる接触に対しての理念の部分がももクロに近いんじゃないかなあと感じました。彼らの人柄がよく分かる特典会はたしかに彼らの魅力のひとつでもあるのですが、私はいつだってステージに立った時のアイドルの姿をなによりも信じていたい。物理的な距離が出来ることに寂しさを抱えるファンの人たちは現状たくさんいます。ミキさん自身もライブの挨拶でグループが大きくなっていくと距離が出来ていくことに対して「幸せなのに寂しい、寂しいのに幸せだ」とお話されていました。加えて、"そんな寂しさも全部持っていくからね"とも。

 

 

 

◼︎杏果ちゃんとミキさん

ミキさんは、全てのファンの気持ちを救い上げようとしてくれる人です。先日あるツイートを見つけてびっくりしたので載せます。

そんなことあるの……?"アイドルにはありがとう以上の見返りは求めない"をモットーにオタクをしていたので、こんなことを言ってくれるアイドルがこの世に存在するのかと私の中の概念が音を立てて崩れていった瞬間でした。

 

他にも、会いに行けなくても好きでいることを知ってくれていたりだとか、寂しいという気持ちを知ってくれていて、誰一人置いていかない、全部持っていくとお話をしてくれる人。なんて愛のある人なんだろうか……。

 

杏果ちゃんも、どこかそういう人でした。加入の時期が他のメンバーより遅かったこともあり、まだ握手会のあった時代は自分の列だけ人が少なかったり、冷たい言葉を浴びせられたりと、つらい思いもたくさんされてきた人です。それもあってかファンのことをとても大切にしてくれていました。私はそういうところが大好きだった。ライブの最後の挨拶では開口一番に「大丈夫?寒くない?」と聞いてくれる人。そして今日会場に来てくれた人、ライブビューイングで画面の向こうで見てくれてる人、来れなかったけど応援してくれる人……など、こっちがそんなに全部全部言わなくてもみんな分かってるよっていう人のことまで拾って、話をしてくれるような、そんな優しい人。そして、とても現実的な人でした。メンバーがももクロを存在させ続けたいとか、将来のビジョンを掲げる横で「未来のことは分からない」と口にできる人。それは少し寂しくもあり、でもその人間っぽいところがとても好きでした。地に足をつけ明日のことを考えられる杏果ちゃんがいたから、他のメンバーが未来に思いを馳せることが出来たのかもしれないし、そんなメンバーがいたから杏果ちゃんは現実を見ていられたのかもしれません。そんな杏果ちゃんが話す「絶対」は、いつだって「絶対」だった。ミキさんも、言葉を大切にしている人です。ぺいさんはそんなミキさんのことを"言霊がある"と言います。それはきっと、夢を実現するための努力を怠らないから。私は杏果ちゃんのそういったところを少しミキさんに重ねて見てしまうのかもしれません。それが良いのか悪いのかは分からないですが…。

 

 

 

◼︎一緒に夢を叶えていくということ

アイドルはファンと一緒に夢を叶えていきますが、その分かりやすい目標になるのが「大きな会場を埋めること」。二丁目の魁カミングアウトさんは先月、Zepp Tokyoで行われたワンマンライブで2000人を埋めました。2年ほど前にはキャパ800人を埋めようと必死に活動されていた人たちです。来年の1月にはあの、あの中野サンプラザでワンマンライブをされます。モノノフとしてはとても熱い会場。そして2021年から2022年にかけて、日本武道館でのライブを目標に活動していくことを発表されています。これは私の死ねない理由のひとつでもあるのですが。彼らは今とてもめまぐるしい成長の過渡期にあると感じます。

 

ももクロ百田夏菜子ちゃんは、2014年に行われた国立競技場大会のライブで言いました。

今回、私たちメンバーの中では、何かサプライズがあるのかななんて思ってたんですけど、こうやって何もないまま最後まで来て、わかったんです。もう悪い大人は、私たちの前に壁を作ってくれないんだなあと思って。だから私たちが今度は自分たちで、大人の事情とか関係なく、もっといろんなことをやっていけたらいいなって思いました。

ももクロはいつもライブ中にサプライズで、次の大箱のライブ会場の発表がありました。彼女たちの成長は止まることを知らず、2011年に行われたさいたまスーパーアリーナでのクリスマスライブからずっと会場を更新し続けていましたが、国立競技場でライブをする夢を叶えてしまってからは、燃え尽きたように離れていってしまうファンも少なくはありませんでした。もう大きな会場を埋めることは、彼女たちの壁では無くなった。その辺りからでしょうか。ももクロが活動し続ける理由は"みんなを笑顔にするためだ"とお話してくれるようになりました。"笑顔を届けることにゴールはない"と。私は彼女たちのこういう部分が大好きであるとともに尊敬していて、例えライブに来なくなってもみんながももクロを好きでいる気持ちが変わらないのは、そういった彼女たちの発言であったり、柔らかい人柄が繋いでいるのだと思います。メンバーの高城れにちゃんがいつかの春のライブで"ライブは笑顔の交換会"だとお話してくれました。だからぺいさんが"ライブは愛のぶつけ合い"とお話してくれるのも、勝手に繋がりを感じて胸がキュッとなります。

 

では二丁目の魁カミングアウトさんは、何を目的として活動されるのでしょうか?それは「たくさんの人たちに二丁目の魁カミングアウトの曲を聴いてもらうこと」かなあと私は思います。

私たちがどんなに大きいところでライブをするようになっても、私たちの歌がいつでも聞く人の心に寄り添って、辛い思いをしている人の支えになれる、そんな身近な存在でいたい。それは変わらず持ち続けている信念であり、目標です。

ミキさんの言葉です。これから二丁魁がどんどん大きくなって、いつか今のように一人一人に直接声をかけてあげることが出来なくなっても、私たちはアイドルだから歌で寄り添っていきたいと繰り返しお話してくれます。これは楽曲提供をしてもらっていろんなジャンルの歌を歌うアイドルが多い中、二丁魁はミキさんが全ての曲を書かれているからこその言葉だと思います。「曲を聞いて欲しくて」ライブをしているというか…。曲を聞いて欲しいのは、自分たちの曲は誰かに手を差し伸べたり、気持ちを救うことが出来るんだという自信があるから。こういったところも新しいジャンルと感じる理由のひとつかなあ。

 

そして、ミキさんはこんな発言もされています。

 

"一生アイドル"。私たちはずっと二丁目の魁カミングアウトとしてアイドルだから、一生かけて責任とってあげる、と。私は永遠はないことを知っていますが、それでもももクロちゃんや二丁目の魁カミングアウトさんの見せてくれる「この瞬間だけは永遠だ」って信じられるような、そんな煌めきを見逃したくなくて、これからもライブに行くのだと思います。

 

 

 

 

アイドルだった女の子を応援出来なくなってしまった私が手を伸ばした先がまたアイドルだったことに、最初は罪悪感に似た感覚がずっとありました。もともと推し増しのような概念が苦手だったことも手伝って、杏果ちゃんの代わりにしてしまってるんじゃないかな、接触出来る距離を知ってしまったからじゃないかなと考えてしまい、彼らを好きになることに"ブレーキ"をかけていました。それでも私の手は二丁目の魁カミングアウトさんを知る努力をやめなかった。知れば知るほど惹かれる要素が散りばめられており、そんな状態で向かった野外のライブでは、曇り空の下で歌っていたのに、最後の曲で晴れ間がさして太陽の光がステージの4人を明るく照らすという魔法のような光景を見ました。ミキさんがその瞬間のことを「夢が叶いそうだった」とお話してくれた。なんか、なんかそんなの、好きになってしまうじゃないですか……?その次の日会社に向かう道中で、あぁ、私は好きを見つけてしまったんだ、これから彼らのことを応援していくんだなと胸がいっぱいになって泣いてしまった。自分をエモい気持ちにさせるのが得意なので……。アイドルによって作られた傷は、アイドルでしか癒せないのかもしれないです。

 

 

 

来年の中野サンプラザでのワンマンライブはもうチケットの申し込みが始まっています。彼らの初のホールを一緒に目撃しませんか?チケットはこちらから買えます➡︎

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私はたくさんの人のもとに彼らの音楽が届いて欲しいし、ライブを見て欲しいです。もっともっと世間の人の"日常"に二丁目の魁カミングアウトさんの音楽が存在して欲しい。もっともっと、知って欲しいです。そのお手伝いになればと、わたしの好きな人たちと比較するような形でこのブログを書きました。別に二丁目の魁カミングアウトさんはももクロちゃんを目指しているわけでは無く、勝手にオタクが繋げただけの話なのでその辺はご理解頂きたい…!

 

 

少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいなあと思います。よろしくお願いします!

 

 

 

 

おわり