サクライブ大阪に行ってきたので感想を書きます

昨年の1月、ももいろクローバーZを卒業した有安杏果ちゃんの新しいスタートとなるライブ、「サクライブ2019~Another story~」がなんばhatchで行われ、行ってきたので感想を書きます。

※思ったことをそのまま書くので気を悪くされたらすみません

 

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・どちらかというと私は杏果ちゃんのあれやこれやに疲れてしまって冷めていたので生の杏果ちゃんを見て自分が何を思うかすらあんまり興味がなかった。でも当たったものは当たったものなのでサクライブには入金しました。

 

・杏果ちゃんがバンドさんのあと下手から出てきたとき、あっ私の知ってる杏果ちゃんだ、ホンモノだ、動いてる杏果ちゃんが手の届きそうな距離にいる、ニコニコ笑ってる、したらやっぱり泣いちゃった。そりゃそうか。だって幕張ぶりなんだから。生で見ると感じるものの量がすごかった。女性エリアで入ったけど周りにも何人かグスグスいってる人がいて、だよねってなったりした。

 

・とりあえずめちゃくちゃ可愛くてびっくりしてこれが恋のパワーかと思った。医者に感謝すらした。この前髪にずっとして欲しかったよ!ポニーテールもゆるく巻いてあって可愛かったな。衣装は白シャツにストライプのシャツを縫い付けたみたいなおきまりのちぐはぐな感じの衣装で、片方は肩のところが空いてて袖には3つボタンがあったのとリボンがついてたな。下は黒のスキニーでスニーカーは赤。ピアスはシルバーの輪っかみたいなのだった。アンコールはおだんごに変えていて、ライブティーシャツにエキゾチックな柄のピンクのスカートに白いスニーカーだった。表情もずっと柔らかくて何度もバンドさんとアイコンタクトをとったりしてて今日という日を一番楽しんでいる人は杏果ちゃんだと思った。

 

・すぐ一曲目のAnother storyでなんていうんだろう、すごく光っていて、あぁやっぱりステージに立つべき人だなぁって思ったよ。だってまるでずっとソロでやってきた人みたいだったから。ライブハウスでバンドさんも従えて、さまになってるんだもんな。新しく買ったっていうギターの表面が光で反射して眩しくなるたびに、ここから始まるんだなぁとぼんやりと思った。ここがスタートライン!とか言うのなんか恥ずかしくて嫌なんだけどそれだなあと思ったよ。ひとりの女の子の人生として、転機なのだなぁと思ったりした。

 

・色えんぴつの最初、照明が後ろから差してるから前から見てると杏果ちゃんの顔が影になってよく見えなくて、オリックス劇場を思い出してドキッとした。最後のサビでは照明が白から赤とか黄色とか青とか色えんぴつみたいにカラフルになってたのもよかったな。裸で白っぽいピンクの照明が後ろから差していて、夕方の川っぺりみたいですごくドキドキした。杏果ちゃんの瞳の水分がキラキラして透けて見えて、あっこれ絶対忘れないって思った瞬間だった。今日の中で一番好きな色だった。照明の色ひとつで思い出せる景色はたくさんあるね。

 

・新曲のサクラトーン、歌詞がよく聞き取れなかったけど"もう作り笑いはしない"みたいな歌詞が入っててめちゃくちゃショックだった。別にももクロのこととは言ってはないけどそうだったのかなって思ったら、なんで今のタイミングでそういう歌詞を新曲にいれちゃうかなぁってうーんだったな。

 

・正直、盛り上がりきれない曲が多いと私は思ってる。アイドルのライブじゃないんだから、そりゃコールしたいとか声を出したいってことではないんだけど。ドライブドライブを上げ曲の位置に置いてるけどタオル曲じゃないよなーってずっと思ってる。みんないつまでタオル回したらいいかやめ時がわかんないみたいになってるし。TRAVEL FANTASISTAのサビで手を振るところもそう。雰囲気でやってきたからこれからもそうなるんだろうけど、そこはこれから杏果ちゃんとお客さんとで作り上げて行くみたいなところかなぁ。

 

・杏果ちゃんの煽りはスパーンって決まって気持ちいいからその勢いのままみんながノリノリで勝手に身体動いちゃうみたいな曲を作ってほしい。杏果ちゃんはめっちゃ笑顔でくるくるまわったりステップふんでるのに、客側が真顔で手叩いてたりのりきれてない感じが私はして、楽しみ方は自由ではあるけどだからこそ周りとか気にせず音楽を全身で楽しむみたいな人増えたらもっと楽しいライブになるのになと感じた。なんとなく遠慮しがちな人が多そう…実際どうなのかは知らん。楽しんでるけど真顔、っていうのはももクロのライブでもいっぱい見たし顔だけじゃわからないけど。

 

・体調不良で途中で出て行く人がまあまあ結構いて気まずかった。杏果ちゃんも次々そういう人が出てくるものだから「何がいけないんだろう?!気温かな?!」みたいになってたな。多分普段はオルスタなんて行かないけど杏果ちゃん復帰の大切なライブだから、と思って足を運んで、でも慣れなくて体調を壊してしまったのかなあと思った。曲やMCの途中で周りの人がすいませんって叫んだり手を上げて杏果ちゃんに訴えたりして、そこの連携プレーというかこういうのが言いやすいかどうかの空気作りみたいなのも杏果ちゃんとお客さんで作ってくことなのかな。私は割と冷静にスタッフや杏果ちゃんがどう動くのかを見てた。杏果ちゃんはとにかく心配そうで、銀テが余ったから体調不良で抜けちゃった人にあげようねってなって、あぁ杏果ちゃんだなぁと思った。まあそれを提案したのは杏果ちゃんじゃなくて会場のどこかの男性だったんですが。ピック投げたとき床に落ちて誰もとれなくて、みんなでしゃがんで探してる人たちがいて、それを見た杏果ちゃん「え?!また倒れちゃったの…?」みたいになってて笑った。「いやどっかいっちゃっただけ!」みたいに誰かが答えてたのも笑った。

 

・全体的に杏果ちゃんの方からお客さんの声を拾いがちなのもよかったな。話をさえぎってくるうるさいのじゃなくて、男の人がたまたまタイミングよくしたでっかいくしゃみを拾ってスッキリしたやろ〜って言ってたり、そこのココセンのTシャツ着てる人、会場で一番ノってくれてる!って喜んでたり、そのたびに柔らかい空気になったね。杏果ちゃんはそれが得意だね。

 

・杏果ちゃんがはける時の拍手がそのまま、勝手に揃って行って誰かがもーもーかって言い出したのをきっかけに杏果コールが揃ってきてアンコールになった。アンコール!アンコール!でも良いのになぁと思う。こう思うのもももクロでそっちに慣れてるからかな?

 

・逆再生メドレーは正直またかと思った。一年かけて復帰のライブ一発目、似たような感じになるのは仕方ないかなと思うけどココセンすぎたかな。色えんぴつをロックな感じにしてたのはびっくりした。杏果ちゃんの歌い方が久々に巻き舌っぽくてきばってるみたいな感じで、ロックな感じにすることでもともとの痛々しい叫びみたいな苦しい歌の感じから"キレてる"みたいになっててなんか、本音って感じで結構よかったよ。杏果ちゃんのニコニコしてない、ほんとはこうやって色々言い返したいんだろうな、プライベートではこの顔して怒ってるのかなってちょっと想像して、そういうのもっと出してくれた方が逆に好感持てるよ〜〜〜とか思ったりした。

 

・今回だけじゃなく今までも、みんなをたくさん泣かせちゃったよね。でもその涙を集めて虹にできたら良いな、そんなことを思いながら作った曲がありますって新曲を披露されて分からなくて泣いた。悲しい。綺麗な虹になんてならない。私はこんな涙流したくなかったんだよ、そのことについては何か言ってくれないの。そんな、そんな、集めて虹にするなんて綺麗な話にしないで欲しかった。そんな涙が歌を作るきっかけになるの、悲しすぎませんか。それを今新曲として披露するのは残酷じゃないですか。歌詞が全然頭に入ってこなかった。

 

・杏果ちゃんが伝えたいことがあるんだけどうまく文にできない(これは昔からだね)→ヲタクが頑張れとか色々言う→杏果ちゃん嬉しくて泣いちゃう→ありがとうみんなは本当に優しいねみたいになる→謎の拍手→結局大事なところは話してくれない、または触れてくれてるけどそこちゃうねんそうじゃないねん、みたいなのが多くてしんどかった。同じ会場で同じライブ見てるのに枠の外にいるみたいだった。私は全肯定ヲタクになれない。じっと黙って杏果ちゃんが自然に自分の言葉で話をできるようにしてあげたい。だからヲタクはとりあえず黙ってて欲しいんですが…。杏果ちゃんがハムスターの前、ひとことひとこと大切に話してくれてることは話し方を見ていてすごく伝わったし泣いてる人もたくさんいた。でも内容は正直ふわっとした感じで結局何を伝えたかったのか分からない。せっかく話そうって決めてその時間をとったなら、事前に何を話すかまとめておいた方が良かったんじゃないかな。杏果ちゃんも言葉選びは難しいねって話してたね。そうだね、難しいね。でも私が傷つくのは仕方ないけどみんなにまで被害が及ぶのがつらい、みたいなことを言われても、それは杏果ちゃんが原因じゃんかって思ったよ。それはなんの涙なのって思ったよ。杏果ちゃんの優しい話し方も語尾の上げ方も変わってなくて、大好きだった杏果ちゃんを何回も思い出したりしたけど、やっぱり冷静になってしまう瞬間もいくつかあって、私はそんな気持ちで拍手なんて出来ないって思った。

 

ももクロの辞め方、医者のあれやこれや、とかそれを弁解しようとした杏果ちゃんのお話、とか全部抜きで今日のライブを振り返ってもやっぱりどこか物足りないなぁと思う。新鮮味がないかな。これからツアーをやるけどそれもココセンもどきみたいなことをするんだったら興味がない。

 

せっかく!せっかくももクロを抜けて自由に出来るんだから、逆再生メドレーのアレンジを変えることばっかりするんじゃなくて、アコギ一本でカバー曲ばっかり歌うとかまったくガラッと別のことをやってみて欲しい!だってココセンは一昨年にもう終わったのだし、私は!そういうのが!見たいんだよ!杏果ちゃんがto be with youをしっとり歌う、横アリで得たようなものすごい幸福感を知っているので。杏果ちゃんなら絶対にもっともっと色々出来る!色々やりたくてももクロを辞めたんだろうしそれくらいの情熱がある、けど、今はまだそれを上手く外に向けられていない感じがあるな。マネジメント?プロデュース?が上手くいってなくてもったいない。ツアーをやって数をこなすことは大事だし、地方でいろんな人に知ってもらうことも大事ではあるけど、まだ新曲もライブでしか聞けない状態で先に急がなくてもいいんじゃないかなあ。今いるファンが離れていくかもしれないことを忘れないで。歌で伝えるといつも言うけれど、歌だけでは伝わらないことも実際あるからね。

 

・杏果ちゃんの歌に対する熱は相変わらずめちゃくちゃ伝わってきたよ。握ったマイクもう離さないのところ、何度も強調してたよね。ずっと歌い続けて欲しい人だなあ、ステージの上にいて欲しい人だなあ、と思うのはやっぱり本当です。今日本当になった!今杏果ちゃんには良くも悪くも注目が集まってるから大変だけど、それは杏果ちゃんだけでなく医者の問題でもあるからどんな風に伝えればよく受け取ってもらえるのか、歌そのものを評価してもらえるのかみんなでもっともっと考えて欲しいです。入場待機列だって混乱が生まれていたし、体調不良の人の介護も手際が悪いなぁと思った。イレギュラーなことが起こると杏果ちゃん1人では対応できないことの方が多いから、これから事務所やスタッフみんなで良いチームが作れると良いね。東京のレポ見て、歌が上手くなってたからってなんだよ!って思ってたけど、杏果ちゃんがステージに立ってスタートしたならもうそれが全てだから。私たちは選べる。お金を落とすか落とさないか、それ以外はもう何もないね。

 

このへんが私の今の気持ちです。少し離れたところから見守って、面白そうなライブがあれば行ってみたい。ファンクラブも入るつもりはないかな。これくらいの距離感で応援しようと思います。

 

Zeppツアー、改めておめでとう!